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ウィステリアNEWS 2009

本年もお世話になりました    2009年12月末日

 ウィステリア家具工房、本年4月で10年を迎えました。
当工房、創業当時からけっして世間一般好景気ではなく、苦しい状況は変わりありません。とりわけ木工家具業界は安価な輸入製品に追われ今では駆逐間際と言う状態に置かれていると言うのが実情でしょう。
 そんな中、我が工房を贔屓にして頂けるお客様には感謝の念で一杯です。
これからはより一層細かなご要望にも対処できる体勢を整え、頑張って行こうと思っていますので、宜しくお願い致します。HPに関しては月イチの更新を維持しつつ内容の拡充もしようと考えています。




久々の工具購入    2009年11月

 先日、なじみの金物屋さんのセールで丸ノコを購入しました。

右写真を見て、“普通の電動工具”で家具にも多用すると思うかもしれませんが、ホント使うのはまれで1〜2ヶ月に1回程度なのです。
大工さんや造作の家具屋さんは毎日の様に使っているかも?と思いますが、工房家具屋の私は『昇降盤』『横切り盤』と言われる大型の据え置き機械を使うので、そんな機械に乗らない大判の1枚板の加工にしか、これを使いません。

これまであった丸ノコは荒切りや廃棄物の切断にも兼用し無茶したので、かなりくたびれてしまい思いきって購入したのです。(ちょい仕事が好調なので財布の紐が緩みました)

以前のは工房立ち上げ前からの丸ノコなので12年以上前のモデルからの買い替えなので進歩してます。

まずは切り込み深さが1ランク上がってます。専門用語で言うと165で190の深さまで切れるのです(笑)
簡単に言うと直径190mmの丸ノコを付けて切れた深さが、もっと小さい径の165mmでも同じ深さまで切れるようになったと言う話です。
(この様な丸ノコは機械によって刃物径が決まっているので。190と165は機種が違い、刃物が大径になるほど強度UPに設計するので高価になります)

その他にブレーキ機能もついて騒音も低くなっているようでした。

めったに使いませんがストレスなく切れる工具での加工は気分爽快なので出番が待ち遠しいです。

マニアックな話題で申し訳ありませ〜ん(汗)





ガレリア きらり市    2009年10月

  今回で4回目となるあきる野商工会主催のガレリア きらり市に今回も出店させて頂く事になりました。

前回(3月)は予定があり出店出来なかったの1年ぶりです。
JR武蔵五日市線 秋川駅北口から1分 秋留野広場(とうきゅう前)で10月24日(土)・25(日)の2日間開催!!(雨天決行)

今回はアート・クラフトの他に花とスイーツのお店もありますので一層華やかな催しとなります。
また、同時にルピア前ではアマチュア出店の「よかもん市」、地域ブランド「秋川渓谷物語」の出店、大道芸やバンド演奏もありますので楽しめるイベントになると思います。

ウィステリア家具工房では、家具の展示はちょっとで、小物の販売を致します。
キッチン道具等きらり市特価も用意してお待ちしております。

是非遊びに来て下さい。





カブトムシの幼虫    2009年9月


 
先日庭のコンポストを移動しようと穴を掘っていたら大きなカブトムシの幼虫を発見!!(上写真)

昨年の夏より家庭菜園を休止しているので不要の木屑を庭に放置し鋤き込んでいたら、そこに卵を産んでいたようです。

ここ、東京の郊外のあきる野市でも周りは住宅地で半径100mに林なんてない様な場所ですが、スゴイですねぇ〜。ちゃんと腐葉土を探し出して産卵するんですね!!

驚きました。
幼虫と一緒にメスも1匹土に潜っていました。

それに、まだ木屑が腐ってない状態の場所には1匹も居ず、半年以上経ち、しっかりとした腐葉土になった場所にだけ幼虫がいるのです。

最初の1匹を発見してから6坪位の畑を掘り返したら30〜40匹出てきました。
そして、1箇所に集め、新たな腐葉土を入れ、葦簾の日除けを掛け、カブトムシ養殖場の完成です
(下写真)

来年の夏は何匹ここから成虫が飛び立って行くのか? 楽しみです。




車を購入
    2009年8月
 
 
それは、6月、ちょっと大きな仕事があり納品に出掛けました。

前日までのハードワークでかなり疲労が溜まっていましたが、約束の納品日なので休む訳には行きません。
頑張って高速を使い2時間程、お客様にもお手伝い頂き家具を運びホッとした帰りに車止めに右後方のバンパーとボディをブッツケてしまいました。
あまりのショックに暫し呆然。
帰り道は修理代金の事で頭が一杯。
そして帰り着き、翌朝にネットで修理等々調べていたら、前車の購入店のHPを発見。
その中の中古車情報を見るとなんと、
現行型のステップワゴンが88.8万円
ナビはさすがに付いていませんが、
“納得の価格”でカラーも希望色のシルバーだったので、とりあえず見学に。
そして、3〜40分の説明で決定!!
自分の決断力の速さにちょっと驚きましたぁ〜〜。
まぁ、来年の車検時に買い替えを決めていたので1年の前倒しでしたが・・・。

1ヶ月ほど乗りましたが、前のステップワゴンから2台型が変わっているので“進化”してます。(前車は初代ステップワゴンH9年型)
まずはシートの折り畳みがワンタッチで楽になったし、2列目のシートが前に倒れるので家具の運搬には便利です。しかし、ちょっとサイズダウンしたので狭いのが難点。ベニアの3×6版が床に置けません。
走りの方は、サスが良くなりロードノイズが減り凸凹の吸収が良くなっています
でも、大事な燃費は???ほんのちょっとしか向上してないのです。
これは残念です。以前のは4WD2000ccで街乗り1L/7〜7.5km
新型で2WD2000cc1L/7.5〜8km(エアコン可動)

お財布にはやさしくないなぁ〜〜。やっぱ軽1BOXにするべきだったかな?

この車スタイリングと乗り心地には大満足です!!




委託(契約)販売の休止   
 2009年7月

 昨年、11月より委託販売させて頂いていた『アート・ラ・ヴェリテ』様との契約が終了しました。
8ヶ月間、直販と併売の形をとりましたが、しばらくは直販のみとなります。
ちょっと寂しかった展示室も賑わってます(入りきりません)

これからも宜しくお願い致します。



炉縁の製作
     2009年6月

 右の写真は最近の仕事でお茶室の炉の製作をし、ちょっと珍しい仕事なのでNEWSにしてみました。
2台炉縁がありますが、製作したのは上の黒柿のものです。
下のは今まで使っていたサンプル品です。

黒塗装で、たぶんタモ材の炉縁をお客様にお借りし同寸法でお作り致しました。
構造はまったくのコピーではなく、45度で接着する『留め』にしたのです。 これはお客様の持ち込み材の『黒柿』ですが、乾燥状態はそこそこですが割れがあり、木口を見せたくなかったので留めにし、引き込みを入れ補強しました。
ちょっと専門用語が多くすいませんが、簡単に言うと『額縁』と同じ構造です。

火を使う炉縁には、もしかしたら適さない構造なのかも?とは思いましたが、材の状態等を見てベストな選択だったのでは?!と思っています。

塗装はプレポリマー(木固め)を1回塗り、表面にはワックスをかけ、しっとりとした艶に仕上げました。

この仕事をし興味が湧きネットで炉縁の事を調べてみましたが、特注で作るもんだと思っていましたが、既製品で様々あるんですねぇ〜〜。驚きました。 木地仕上げや漆塗り・・・。値段も1万円台から10万円以上の物まで。
私の作った炉縁、材料は持ち込みで0円、製作費は実質の製作時間と塗装代金のみ!! 木取りに悩んだり構造を考えたりした時間は一切製作費に含まれませ〜ん。

これは、家具も同じなんですよ。 デザイン料や図面製作代金は料金に上乗せしてません。
実際に製作する時間のみを計算し、御見積りをし、提示してるのです。

家具屋さんは普通の商売の様に、様々な経費を計算してたら“恐ろしい値段になって”誰も買ってくれませ〜ん。

なので、日々努力でコスト削減に励んでいるのです。

なので、プライスカードを見て『高ーい』ってだけは言わないでぇ(笑)




特注の学習机    2009年5月

先月お客様にお納めした学習机の紹介です。

これまで何点かご依頼を受けたお客様で今回はご主人様が探した1枚板を天板に使用し脚部と言うか引き出し(チェスト)と本棚を作り天板を乗せる構造にしました。
最初、ラフスケッチを見せて頂き、それを元に寸法や機能をご提案し、この仕様に決定したのです。

奈良県より探し出した天板は北米産のブラックチェリーの耳付き材で幅500mmを越える立派な物で、長さは2m80cmあり、ご姉妹二人分の机に丁度の長さでした。これを半分に切って1300mm×2台の天板になる計算です。実際の設置は写真の様にピッタリ付けて1枚板に見えるように起きました。
いずれ、ご姉妹別々の部屋になったときは分割して使う予定だそうです。

当工房で製作したのは下の“本棚”“引き出し”で左右どの位置にも置ける様に六角ボルトで取り付けます。
材は天板と同じでブラックチェリーの無垢材、引き出しはシナの無垢材です。底板もシナの無垢にしました。

本棚はいたって普通の構造で、30mm間隔にネジ式の棚ダボが打ってあるので細かな調整が可能です。

引き出し部は、久々にスライドレールを使用して、フルオープンです。これは前板にも豪華に1枚板を使い本物の木の様に縦に板を貼り付けた珍しいデザインの為、スライドレールしか選択の余地がなかったのです。
普通引き出しの前板は横に板を使うのですが、ご主人様の案で幅広の板をドンっと立ち木のように見せたいと言う希望でこのような形になったのです。
他にない斬新で素晴らしい物になったと思っています。

製作では、本棚、引き出しを製作した後、最後に1枚板を軽く鉋掛けし、サンディングし、耳と言っている表皮を削りきれいにしていたら、なんと虫食いが!! 軽く皮付近だけだろうと思って削るとドンドン奥にも広がっているし生きた虫(幼虫)まで出てきたので、これは大変でドンドン食害が進行してしまうので半日かけて削り、自然の皮に見える様に成型しておきました。

そんなアクシデントはありましたが、出来上がった学習机を見ると、なんとも豪華であるが優しく温かい雰囲気でツライ勉強も少しは楽になるかな?なんて感じたのです。

ちなみに今回の製作では天板と引き出し前板が持ち込み材なのでその分は材料費はゼロでサンディングや塗装費等の加工代が若干プラスになります。
今回の材は乾燥材であり、平面出しも材木屋さんでやってくれたので、手間が掛からず安価に出来ましたが、原板の状態によってかなり幅が出てしまいますので、持込の場合は事前にご相談頂ければ様々な方法で最良のご提案を致します。





工房の様子    2009年3月

 
最近、ウォールナットやチェリー、メープルのご注文が続いています。
右写真はチェリーとメープルです。
国産材のナラやタモの場合は最近は3m以下の長さの材が主なのですが、外材はたまに3m以上の材が入荷することがあります。

それを見越して工房建設の時に天井高を3m以上と指定したのですが、実際は2.9m弱です。
当初から分かっていたのですが、天井を抜く訳にも行かずホントに不便です。

建設当時、北海道で現場の確認に行かなかった私も悪いのですが・・・。
しか〜し、他にも根本的な設計ミスや不具合が多発!!対応のズサンさにも嫌気が出ました。
一生でも家はたぶん一番高額の買い物、建築会社は充分“吟味しなければいけませんね。
後悔がありますが、保障期間の10年が過ぎたので後は自分で何とかしなければ・・・なんて思っています。

あぁ、話は反れましたが、チェリー他の長材が工房を占拠してます。
でも、工夫して動線を確保すれば以外と不自由しないものです。

一人での工房占有はそんな所が良い点ですね。これで、複数の人が動くと危険になってきます。



定額給付金   
 2009年3月

 
昨日3/4に補正予算が通過しし、話題の定額給付金が支給される事になりましたね!!
そこで、当工房も
便乗して定額給付金セールを行います。

定価14.000円の子供椅子が12.000円

定価14.000円と15.000円の↓の丸スツールが両方共に
12.000円


期間は
4月末日迄で、在庫が無くなり次第終了です。

うわ〜急にこんな事決めちゃいましたが、注文がいっぱい来たら赤字で私の定額給付金がなくなる〜。なんちゃって。




丸スツール 
   2009年3月

 先月、ちょっと仕事の谷間が出来たので在庫の製作を致しました。
工房展示室や展示会で好評につき在庫切れだった丸スツールです。

スツールとしての使用はもちろん可能ですが、お店のディスプレイ用や鉢植えを飾るのに最適で、そんな用途でお買い上げ頂くことが多い商品ですね。
問題は3本脚なので腰を下ろしモゾモゾ動くとバランスを崩しやすいのでご注意を!! しか〜し、どんなに床が凸凹でも安定するって長所もありますが・・・。 まったく、こうやって欠点を書くから「あんた売る気ないんじゃないの?!」なんてお叱り・ご助言を頂いちゃうのですが、根が正直なので仕方ありません(笑)

H400とH350を各2台作りました。 全てタモ材オイルフィニッシュです。
価格はH400が15.000円、H350が14.000円となります。

HPを見てのご注文の場合、送料をサービス致します。

この機会に是非お買い上げを!!



今年は10周年    2009年1月

 あけましておめでとうございます。

更新が遅れ↑今更ながらって思いながら書いていますが・・・(汗)
毎年毎年HPの新規のページ(NEWS’09)を作るのを戸惑ってしまうのです。
1年に1〜2回の事なのですっかり忘れてしまい、参考本を見ながらなんとか完了し、最初のNEWSと言うか挨拶文を書いている次第です。

 さて、題の様にウィステリア家具工房は今年4月で創立10周年を迎える訳です。
1999年の4月に北海道より東京に拠点を移し再出発し早いもので10年の月日が経ちました。
これも、偏に皆様のご理解とご協力があっての事だと深く感謝をしています。

作る物は当初より変わらず無垢材を使った家具や木工品なのですが、徐々に個性と言うか作風みたいな物が現れてきた様に感じています。
それは、意図してやってきた訳ではなく、自分の好みの形やお客様の評価、思い描く使い方、または素材の特性などを吟味し咀嚼し、表われてきたのではないかと思っています。
経験の浅い時期にブレ、そして揺れていたデザインや構造が少しづつ、まとまり・固まりだしてきましたが、まだまだ新しいお客様とのご相談では新しい発見があり驚くと共に我が未熟さに恥ずかしい思いをしているのです。
この商売10数年程度の経験じゃぁまだ駆け出しですが、その言葉に甘える時期はそろそろ過ぎてくるので、より一層誠実で確実な“信頼を置ける仕事”をしなければ と思っています。

そして、この厳しい未曾有の不況時代、「継続は力なり」の言葉を胸に頑張って行こうと思っています。
実際経済状態はかなり厳しいのですが一人親方・借金ゼロの気軽さで乗り切れるだろ〜う、なんて考えています。
思慮の浅い楽観論者だからねぇ〜(笑)

では、本年も宜しくお願い致します。